■13話

ある日学校前に大勢の女子が待ち構えていた。
それは、泉、秀伊、南の3人を待っていたのだった。
とある雑誌のイケてる(死語)オトコノココーナーに3人の写 真が掲載されていたのだった。それを目当てに来ていたのだ。
ちゃっかり女の子から電話番号をもらう南に怒る央央。
帰りも大量に待っている女の子たちの中を帰れない3人+瑞希にとある男が尋ねてくる。
「君たちを助けてあげる。車に乗って」という男。4人は怪しいと思いながらもこの場を脱出する方法がないので男を頼って学校を脱出するのだった。


男の正体はカメラマン・元秋葉。
3人の写真を見て、自分も撮りたいのでぜひモデルになってくれと頼む。
いぶかしむ3人と瑞希。

帰って雑誌を読んでいると秋葉が表紙のものがあり、本当にカメラマンだということがわかる。それで信用し、興味を持つ瑞希。
泉は秋葉が瑞希に興味を持つ(普通の男には見えないので不思議がる)ことに危機感を覚え、あまり瑞希に近づいて欲しくないと思う。

秋葉は実は、校医・梅田の高校時代の後輩。
学校まで様子を見に来た秋葉は瑞希の男とも女ともつかない雰囲気に惹かれぜひ君もモデルに、と誘う。
とりあえず個展を見に来て判断してくれと招待状を渡す。

瑞希の「普通の男じゃない」ことに惹かれる男は多々あり、毎度気が気でない泉だけどとうとう真打登場(笑)同世代ならともかく、それも叶わない"大人"に興味を持たれ、しかも目が確かな(真実を見抜ける)写 真家ということにものすっごい不安になってる。
秋葉もそんな泉の動揺が面白くてしょうがないのか結構いじわるだよね。
自分にもこんな時代があったなーっていう、若さゆえの青さが楽しくてしょうがない感じ。
勿論、泉のようなそういうことに触れて欲しくない人間にはすっごいイヤなんだろうな。
ある意味波風立てたのも、からかい半分、後押し半分て気もする。





■14話

個展を見て、その才能にますます興味を持つ瑞希。南もやる気。秀伊もだんだんその気になってきた。しかし泉は…。
テスト撮影をするということでスタイリストに服を着せてもらい、メイクをしてもらう南、秀伊、瑞希。
そのメイクを担当するのが秋葉の元嫁・ABBY。瑞希は女と勘違いしたABBYに「女性向け」のメイクをされてしまう。瑞希が女だとばれてしまうのではないかと気が気でない泉。
ファインダー越しに見る秋葉の視線に不安しか感じない泉。それがまた表立った敵対心となってしまって外に出てしまうのが若さなのか…。


翌日、出来た写真を持って学校を訪れる秋葉。
そして本格的な撮影の打診をする。
乗る気の南、秀伊、瑞希。泉は全く興味はなかったが、自分の目の届かないところで秋葉と瑞希が2人きりになるのを恐れ、同行に渋々同意。

街の本屋で秋葉の新作写真集が売っていることを知り、買おうとする瑞希だが値段の高さに凹む。するとそこにABBYが偶然通 りがかり、2人はお茶をすることに。そこで自分が何故、秋葉と別 れたのかの真意を知らされる瑞希。
秋葉は見た目の自信家ぶり、明るさとは別に心に大きな空洞が開いていると聞かされる。そしてそれを自分は埋められなかったと話すABBY。
瑞希はただの変わった人(笑)ではないと知る。

カメラマンが表紙の写真集!(笑)じゃあこれは誰が撮ったんだよ!(笑)

秋葉は瑞希を誘い、2人で外にでかける。不安になる泉。
そこで秋葉は「泉のことが好きなんだろう?」と核心をつく。
ついうっかり「うん」といってしまうが、あくまで自分は男なのでそれは憧れで…と言い訳をする。
そして、泉のいいところ、好きなところを熱く語る瑞希を微笑ましくみる秋葉だったが、泉の家族、母親の話をすると表情が曇る。
秋葉は幸せな家庭に縁がない、トラウマがある男だった。
それを語ると瑞希は激怒し、秋葉の鳩尾に正拳突きを入れる。
秋葉は笑って、「この話をして殴られたのは2人目だ」という。1人目はABBYだったと。
そして「普通女の子はこの話をすると同情するだけなんだけど」と。それを聞いた瑞希は自分が女だということがばれていることを知り、ショックを受ける。勿論それは誰にも秘密ということになるのだが。

あまりに瑞希にちょっかいを出すので、切れた泉は秋葉に訴えに行く。
そこで秋葉は、瑞希が女だということに気がついていることを告げ、それを踏まえて撮影したいのだという。
その撮影には瑞希は女装をさせられるのだった。


あまりの過ぎる冗談に泉はずっと不機嫌。
そんな様も撮るのが楽しい秋葉。
間でおろおろする瑞希。


ずーっとクールに通してきた泉がかなりイライラするのが秋葉に対して。
そして自分のそんな感情にも腹立たしくなっているみたいね。
それにともなって、自分が瑞希に対して本気なんだということも自覚するわけだ。


でね。
この橋の上で瑞希と話すシーン。
このキャラクターとして、常に自信家で若者達を上から見てるような目線で、その若者達がまだ見えてないものも見えているんだよ、っていう態度というか接し方をしてたんだけど。
例の母親の話のくだりを瑞希がしたときに、一瞬表情がニュートラルになる。それが「うわ、うっまいなー」と思ったのですよ。
ここで、凹んだり、むかついたり、悲しい顔っていうのは多分みんな考えることなんだけど、今までその人の上にのってた感情が0になるかんじ。
心に何もない顔をするのが「うっわー」と思いましたヨ。
本当にシャレにならない傷やトラウマを持ってる人ってこういうものかもしれないって気がするもんな。
うまい表現だなと。






■15話

まぁ秀伊の自殺騒ぎやら何やらありまして。
15話は瑞希が「実は俺女なんだ!」と泉が「実は俺、お前が女だって知ってた!」ってお互い言わなきゃ!と思うんだけど、色んな人に邪魔されてなかなか核心にたどり着けないおはなしがメイン。


15話は瑞希の夢のこのシーンだけかな?
いやーでも笑いましたコレ。すっごい面白いんですけど…。
つか…テコンドーじゃない気がする…。

原作にはなく、原作よりももっと「悪役」にされてる感じですかね。
いやホントおもしろキャラなんですけどね…。

つかデスクワーク、似合いますなァv



■総評
原作見て、まさかこんなに重要(?)な役になってるとは思わなかったっす。
15話で終わらせる手前、トラブルの火付け役として大きく取り上げられたのでしょうね。
本人が「変態」と言い切るだけあって、まぁそうなんですが、なかなかどうして魅力的な
キャラクターではありました。あとDuncanはクリエイターが似合いますね。