【Calvin】


■明るく、ほがらかな少女・樂樂(おさげ)。
掃除屋を営む家族とともに、父親はいないが、楽しい学生生活を送っていた。
そんなある日、劇的な出会いで画家・沙城と出会う。
何度か偶然の出会いが続いたのち、沙城はつきあっていた女優の恋人・薇恩と別 れ、一人傷心のまま家を出る。
たまたま見つけた家の賃貸の広告を見て、その家に向かうとそこは樂樂の家だった。

失恋と恋人の裏切り、そしてもう絵を描くことはやめようと思う沙城。無愛想な沙城の態度にもめげず樂樂は沙城に興味を持ち、積極的に接近する。
最初は相手にしなかった沙城だが、次第に樂樂の明るさに救われるようになり…。


香港映画「つきせぬ想い」のリメイクドラマです。
本筋は同じです。
下町の明るい少女と年上の芸術家の恋。

※ちなみに香港で今年またドラマ化され、日本でもリメイク(ドラマ&映画)されております。(「タイヨウのうた」です)


樂樂は父親がいないせいもあり、ファザコン気味なのか同世代のCalvin(ラガーシャツ)にものすごいラブコールをもらってもそっけない。
またそんな樂樂にもめげず、樂樂の友達の荘蘋(外はね)に好かれているのも無視でずっと追いかける。というか、1話から最後までぶれず、一人を思い続けたのってこの人だけでは?(荘蘋もそうか)
冷やかされてケンカするCalvin。またやられてる…。
樂樂のことがこんなに好きなのに、思いが伝わらないもどかしさで勢いで抱きしめ、キスをしようとすると樂にビンタされる…。
へこたれるCalvin。
その後、バイクで泣きながら走るのであった。
(青春だねぇ)


一緒に暮らすうち、互いにひかれはじめ、つきあいはじめる沙城と樂樂。それを心配そうに見守る母親。
何故なら、樂樂は以前白血病になったことがあったのだった。
現在は治っているが、無理をしたりすると再発することもあるという。
その事実を知っているのは、Calvinだけだった。

沙城に対して、幸せにしてくれるならいいが、もし樂樂に何かあったら許せない。
そんな気持ちでいるCalvin。(勿論それを言いに行く)

しばらくはラブラブな日々を送る沙城と樂樂だった。
しかし、2人の甘い時間もあっという間に過ぎ、恐れていたことが起きるのであった。


樂樂の20歳の誕生日、2人はお祝いをしようと待ち合わせをしていた。
そこに向かおうとした沙城に元カノ・薇恩のから連絡が入る。
沙城のあとにつきあった男(これがまたヒドイ)の子供を妊娠してしまったと、そして女優という仕事をやる以上堕ろさなければいけないと。
愛情ではなく、同情をした沙城は一緒に産婦人科につきあう。
中絶手術もすぐ終わり、その足で樂樂との待ち合わせに向かうはずだった。
しかし、中絶手術は難航し、出血多量で入院することになる。不本意ながらもできた子供を堕ろし、入院した薇恩を一人にすることができず、沙城は樂樂の待ち合わせの約束を破ってしまう。
そのころ外は大雨になり、今にも来るであろう沙城を樂樂は待ち続けていた。
同じころ、「沙城じゃなくて俺のところにきてくれ」と言っていたCalvinも雨の中樂樂をずっと待ち続けていた。

結局、沙城は現れず、どういうことかわからない樂樂は失意の中、帰宅。そのまま倒れてしまう。そしてその後それが引き金になり、病気が再発するのだった。

同じくCalvinは荘蘋に帰ろうと言われても頑固に樂樂を待ち続ける。しまいにゃ、
傘をさしてくれた荘蘋の手をはらいのけ逆ギレ!心配してくれてる蘋を怒鳴る。
その後、
やはり風邪をひきダウン。必死に看病する荘蘋。
熱にうなされ朦朧としているCalvinは、荘蘋を樂樂と間違え、キスをしてしまうのだった。


何でこの位置にかけ布団をかけるのか…(笑)ちょっと面白いじゃないか。


沙城はヒドス…。タイミングが悪いにもほどがあるけど、この女(薇恩)がずっと見てるとイライラしてくるんだよね。
出てくるたびに泣くか、怒るかしかしてなくて、ヒステリーばっかり。
沙城と樂樂がつきあってると知っても、平気で頼ってくる。
人生で何回同じようなこと繰り返すんだろうねこういう女は。
そのたびに泣き喚いて、自分が一番不幸だと騒ぐんでしょうな!
ちなみに荘蘋も苦手。ポジティブさがうっとうしい(笑)
すいません、ホント女には厳しくて。
樂樂は大学生の割に子供っぽいなーという以外はいいと思うんですけど。お母さんとか叔母さんとかもね。


荘蘋を樂樂と間違えてキスすることは「おお!」って感じで本領発揮って感じです。
「行かないで!」って言ってるね。→





なんじゃかんじゃありまして。
Calvinも
荘蘋も友達でいることになる。「3人はずっと仲良しだよ」ミタイナ。

勿論、そんなにすぐ「恋愛」感情は消えないけど、樂樂が病気になりそんなことも言ってられず、2人は親友として側にいてあげる。特にCalvinはオーストラリアにツテがあり、そこにいって手術をしようと樂樂と同行してあげることになる。
もうこのあたりでは完全に「友達」な関係。

そのころ、樂樂の母親に年下の彼氏が…。

それが唐治平なんすよ。
しかし、お母さんふつーに40代なかば、ふつーにおばさんで、なのにこんな若くてかっこいい男に惚れられるなんてなぁ。
現実にはほぼありえない「夢物語」(君が恋の花、僕が愛の花)ですな…。

ちょうどこれを見始める直前に「花様」の2人(秋&梅)を見てたのであまりに!あまりの違いに笑ってしまった。
アヤシサのかけらもない好青年たちだよ…こっちは。
かたや母親の彼氏、かたや娘のボーイフレンド(名前のごとく、"男朋友"じゃなくて"男的朋友"の方ですが)
超さわやかな2人だよ…。


そんで、オーストラリアに行く当日、もうお別れ会もやって、みんなとさよならして、空港について手続きをしようってときに。
樂樂が倒れ、そのまま入院。
病状が悪化。
悲愴感にくれる家族たち。

そのころ、沙城は薇恩との関係を写 真に撮られ、中絶の件も押し付けられ、責任をとって結婚することになっていた。
勿論、心には樂樂がいるんだけど、もう自分が幸せにする資格はないみたいな感じになってる。
しかし、樂樂が入院してるのもどういう状態なのかも知ってるのに呑気にうきうきとウェディングドレス選ぶ薇恩はナニモノ!?
こんな自己中心的な女が幸せになれるかっつの!腹立たしい!

沙城と薇恩の結婚式当日。
教会で式を始めようとするところに、ふらふらになりながら樂樂があらわれる。
ようやく心を固めた沙城は(遅っ)残り少ない樂樂の人生を共に生きることにする。
そして樂樂がずっと望んでいた「自分の肖像画を描いてほしい」という願いを聞き、外で家族や友達に囲まれながら、絵を描いてもらいそのまま沙城の目の前で息を引き取るのであった。


このラスト、泣いてしまいました。
さすがに約45分×19話見て、思い入れが入ったのか…。
すごい感動した!っていうんじゃなくて、ただ単に人が死んだことに対して涙が出た感じです。あと家族たちの演技がうまかったよね…。


Calvinはふつーに性格のいい、好青年って感じです。
闇もないし、樂樂への強い思いも、一途さも健全健全。
特に、倒れてからの樂樂に対しては(ふられたこともふっきれたのか)とことん優しいですわ。

最初かなりツンツンヘアだったけど、最終回あたり、ちょっと伸びて立たせないで寝かせてるあたり、リアルな時間の経過でいいっすね。長いスパンの収録期間のドラマならでは。
このあと切らないで翌年の「極速」、「心動列車」あたりの長さになったんですかねー。